小丹波(こたば)熊野神社は、東京都奥多摩町にある鎮守社で、平安時代の853年に創建されました。
神社の神門は農村舞台(神楽殿)としても機能し、境内の石桟敷から観覧することができる特徴を持っており、奥多摩地域に分布する農村舞台でも代表的で貴重な建物として、都の文化財に指定されています。
小丹波熊野神社は、その美しい自然環境と静けさと美しさから歴史の足跡を感じることができます。
電車でのアクセスなら、JR青梅線の古里駅より山側に徒歩3分程で気軽に行けます。
小丹波熊野神社の魅力や見所は?
熊野神社の舞台は、境内への参道石段を跨ぐ門としての役割を果たしています。
この舞台は多摩地方で現存する農村舞台の中でも最も整備され大きな建物です。
江戸時代末期から明治時代に建てられたと考えられています。
建物は懸造りで、石垣に接しており、下から見ると2階建てに見え、上から見ると平屋の舞台に見えます。
舞台の下には楽屋と物置があり、明治時代や大正時代には大衆演劇が盛んで、上演した一座の名前が残されています。
熊野神社自体の創建年代は詳しくは分かっていないものの、仁寿3年(853年)に勧請されたとされています。
また、社殿は複数回の火災で焼失し、現在の場所に移築された歴史があります。
最後の大規模な修復は明治時代に行われ、その際に現在の社号に改められました。
小丹波熊野神社1000年の歴史と神話
小丹波の熊野神社は宮ノ下という小字にあり、伊邪那美命、速玉之男命、事解男命の三柱を祀っています。さらに、五十猛命という神も相殿として祭られています。
神社の御神体は円鏡で、土偶神体も備えられています。
特に注目すべきは、五十猛命という神がこの地に関連して祭られている点です。
彼は須佐之男命の子で、新羅から日本に渡り、日本中に樹種を広めた神として知られています。
熊野神社の鎮座については、青梅市の熊野神社から分祀されたり、地元の大神から遷座されたといった伝承もありますが、和泉守という神職の記録によれば、元和三年(1617年)に記録された「熊野三社縁由記」にその詳細が記されています。
当郷熊野三社の神社は、文徳帝の時代に夜な夜な光りが輝く大きな柏の木で神霊が勧請され、正月元日の夜には村々を照らすほどの明るさになりました。
ある村人が神のお告げを受け、熊野三社権現の神社を建てるよう指示を受けました。
翌日、山に登ると柏の木の中に三面の鏡が見つかり、これを契機に神社が建設されました。
奥津宮と呼ばれる丹生神社も隣にあり、神社縁由によれば奥津宮は熊野神社よりも古くから存在していたとされています。
社殿の近くにある自然石は、塩竃神社として祀られ、特に安産の神として信仰されています。この石はかつて熊野神社の祭神である伊邪那長命の御神体だった可能性があります。境内には他にも日枝神社、琴平神社、山紙神社、八幡神社があり、舞台(神楽殿)は東京都の文化財に指定されています。
1000年以上の歴史を持つ神社の境内は、地元の人々に大切に守られてきました。
その静かで神秘的な雰囲気はいつの時代でも変わることなく、訪れると心が穏やかになります。
小丹波熊野神社を訪れるのに最適な季節は?
毎年、例大祭4月29日には神社に沢山の人が集まり芝居や演芸を楽しむことが出来、こ組囃子連さんによる小丹波のお囃子が奉納される様子を見る事が出来ます。
昔の人がどのように舞台(神楽殿)を楽しんでいたのかをタイムスリップしたかのような感覚で楽しめるお祭りです。
また、奥多摩地域は年中通して四季折々の自然が楽しめます。
春は桜の季節で、奥多摩の美しい桜を楽しむことができます。桜の花見に訪れると、穏やかな気候で神社を散策できます。
夏には奥多摩地域でさまざまな祭りや夏祭り、花火大会などが開催されます。
地元の祭りや夏のイベントに参加して地域の文化を体験できます。
秋は紅葉が美しい季節です。
紅葉の見頃に合わせて訪れると、神社周辺の自然景色が美しい赤や黄色に彩られ、秋の美しさを楽しむことができます。
冬に訪れる場合、雪景色を楽しむことができます。
また、寒冷な冬の夜には美しい星空を眺めることもできます。
どの季節も小丹波熊野神社の美しい自然環境と伝統的な神社の雰囲気を楽しむことができます。
季節やイベントに合わせて訪れると、特別な体験ができるでしょう。
小丹波熊野神社へのアクセス方法や駐車場
最寄りの駅はJR青梅線の「古里駅(こりえき)」です。
青梅線に乗車し、「古里駅」で下車します。
駅から小丹波熊野神社までは徒歩約3分で到着します。
車を利用する場合、小丹波熊野神社周辺には駐車場がありません。
私が行ったときは神社のすぐ前に「小丹波会館」と言う公民館があり
そこの方に「神社に行きたいんですけど・・・」と話しかけたら止めていいよ!と言って貰えました。
後は少し離れたところにakippa奥多摩町小丹波高畑駐車場と言うパーキングが有るようです。
公共交通機関を利用することも可能ですが、最寄り駅からのアクセスが便利であるため、電車を利用することを検討してみてください。
小丹波熊野神社周辺で食事を楽しめるレストランやカフェ
小丹波熊野神社は奥多摩地域にあり、このエリアには美味しい食事を楽しめる多くのレストランやカフェが点在しています。
特に地元の名物である「奥多摩やまめ」と「釜めし」は人気が高く、奥多摩やまめは通常のヤマメよりも大きく、肉厚で風味豊かな味わいが特徴です。
奥多摩やまめは、さまざまな調理方法で楽しむことができ、フライ、ムニエル、刺身、寿司など、さまざまな料理に取り入れられています。
地元のレストランや食堂、カフェでも提供されており、地元の特産品として観光客にも人気です。
奥多摩やまめは、美味しい養殖ヤマメの一種として知られ、地元の食文化の一部として親しまれています。
奥多摩地域を訪れた際には、奥多摩やまめを味わうことができる地元のレストランやカフェをぜひ試してみてはいかがですか。
炉ばた あかべこ
鳩ノ巣釜めし
釜めし なかい
ごはんcafeやませみ
奥多摩地域で人気のカフェなら・・・
森の中のお肉レストランアースガーデン
Gotta Coffee
カフェ クアラ
山鳩
ビアカフェ バテレ
SIRUBE
小丹波熊野神社周辺の宿泊施設や日帰り温泉
奥多摩町、実は隠れた温泉の宝庫として知られています。
この地域には、狭いながらもさまざまな種類の温泉源泉が点在し、それぞれが独自の特徴を持っています。
奥多摩での温泉には5つの温泉地があります。
奥多摩温泉なら「もえぎの湯」
鶴の湯なら「玉翠荘」「観光荘」
麻葉の湯なら「三河屋旅館」
松乃温泉なら「水香園」
鳩ノ巣温泉なら「奥多摩の風 はとのす荘」
奥多摩地域でお安く泊まるなら・・・
【旅館】観光荘
【民宿】雲仙屋
【民宿】鉢の木
【民宿】和尚
きよかわゲストハウス
奥多摩地域で贅沢に泊まるなら・・・
【旅館】民話の宿 荒沢屋
【旅館】水香園
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【旅館】玉翠荘
小丹波熊野神社のまとめ
小丹波熊野神社は、奥多摩地域に位置し、平安時代に創建され1000年以上にわたる歴史を持つ鎮守の神社です。
境内には美しい農村舞台があり、都の文化財に指定されています。
訪れる季節によって異なる魅力が楽しめ、春には桜、夏には祭り、秋には紅葉、冬には雪景色と星空が魅力です。
周辺には奥多摩地域の名物料理や温泉も楽しめます。
アクセスも便利で、宿泊施設も豊富にあります。
静かな佇まいの中で、心安らぐひとときを過ごすには最適で地元の人々にとっては大切な場所です。
美しい自然と歴史に触れながら、静かなひとときを過ごす場所として訪れてみてはいかがでしょうか。